人はなぜステロイドを拒否するのか

 「週刊現代」2016年8月13日号で、”知っておきたい「万能薬ステロイド」の重大リスク 副作用のオンパレード”と特集記事で紹介されているように、医薬品の中でもステロイド薬はなにかと話題になる薬です。

 今回は、万能薬といわれるステロイドについて、少し考えてみたいと思います。

 

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ステロイドとは

 息子さんの事件で釈明会見を行った、女優の高畑淳子さんは、2016年7月の女性自身での取材の中で、以下のような子育ての苦労話を語っていました。

 

「裕太はアトピーやぜんそくもあって病気がち。救急車で病院に連れていくこともしょっちゅうでした。夜もかゆさから体をぽりぽりかくし……。でも、ステロイドは使わずに治そうと決意したころから、自分のことをまったく気にしなくなりました。『子どもさえ元気でいてくれたら、それでいい』と思ったのです」

 ある皮膚科専門医によると、最近、湿疹やかぶれなどで皮膚科を訪れる患者の中には、医師がまだ診察もしないうちに「こちらの病院ではステロイド剤を処方するのでしょうか」と質問し、医師がはっきりノーといわないと見ると、サッと診察室から出て行ってしまう人がしばしばいるようですね~。

  この現象は2つの事を示しています。第1に、ステロイドという薬の名前が一般社会にかなりよく知られていること、第2に、ステロイドはどこかで評判を落としてしまい、多数のステロイド拒否症の人々を生み出してしまったということです!

  現代人は誰でも大量の情報に接し、物事についてバランスのとれた知識や理解を得ようとすれば、それが可能な時代に生きています。しかし他方で、マスコミなどがしばしば誇張して報じる情報や噂を鵜呑みにする人々も少なくありませんよね。

 ステロイドは、そのような社会にタイミング悪く投げ込まれた典型的な薬物のひとつかもしれません。

 アトピーなどの皮膚病患者のステロイド剤による副作用も、テレビなどでくり返し報じられ、その映像が人々の脳裏に焼きついていると思われます。

  ステロイド剤は、強力な治療効果と同時に、使い方次第ではやはり強力な副作用をもたらす薬です。しかし、多くの疾患はステロイド剤なしには治療できないという医学的な事実を理解するには、まずこの物質がなぜ人体にそれほど影響力を持つのか、その仕組みを知っておく必要がありますね。

 ステロイドは、ほとんどすべての動物や植物が体内で自ら作り出し、ホルモンとしても利用している化合物です。それらはおおむね数種類に分けられますが、少しずつ性質の異なるものを細かく分ければ何百種類にもなります。これらはすべてに共通するのは、その分子構造にステロイド核と呼ばれる特殊な形を持っていることです。

3種類のステロイドのはたらき

 ステロイドと称されるホルモンのうち私たちがよく耳にするものは次の3つです。

・副腎皮質ステロイド(糖質コルチコイド)

医薬品として日常的に広く使用されているステロイドホルモンで、免疫反応を抑えたり、炎症を鎮める強力な作用があります。医療の世界でステロイドといえば、この糖質コルチコイドを指します。副腎皮質ステロイドや副腎皮質ホルモン、コルチコステロイド(コルチコイド)などとも呼ばれるのは、腎臓の上にある2個の副腎の皮質から分泌されるためです。

 

・アナボリックステロイド(タンパク同化ホルモン)

運動選手がより優れた運動能力を生み出したり、筋肉を発達させようとして利用するホルモンで、実際には次の性ホルモンのひとつであるアンドロゲン(男性ホルモン)や、それによく似た構造の合成ホルモンです。近年アマチュアスポーツだけでなくプロスポーツの世界でも禁止薬物の代表格としてドーピング問題を引き起こしている物質です。

 

・性ホルモン

睾丸や卵巣、副腎皮質が作り出すテストステロン、エストロゲン、プロゲステロンなどの性ホルモンで、生殖器のはたらきに大きな影響を及ぼします。前立腺がんや乳がん、子宮がんなどの生殖器がんの成長を促すこともあります。

 

これらのホルモン物質はどれも、私たちの体内で重要な働きをしています。しかしここでは、薬つまりステロイド剤として使われている副腎皮質ステロイドに注目することにします。

ステロイドはDNAに直接、影響する?

 ステロイドは、人体の設計図であるDNAに直接作用すると考えられています。

このホルモン物質は細胞膜を容易に通り抜けて細胞内に入り、もっぱらこの物質を受け取るタンパク質(受容体)に結びつきます。すると両者の合体物がDNA上の遺伝子を活性化させたり逆に働きを抑えたりして、体を環境に素早く対応させるのです。

 ステロイド剤は人体の細胞内で活動中の遺伝子の約20%に影響を与えるとみられ、これが非常に幅広い効能を持つ理由となっているようです!

 副腎皮質の働きが低下する、まれな病気であるアジソン病の患者は、ステロイド剤をつねに補充しないと容易に低血糖や低血圧となり、そこに肉体的ストレスを受けると急激な低血糖を引き起こして意識を失い、死亡するおそれがあります。ステロイドは人体にとってそれほど重要な物質です。

 ではなぜ多くの人々がステロイド剤に不満を抱くようになったのでしょうか。

連用すると生じる強い依存性

ステロイドは、体のはたらきを正常に保つうえで不可欠であるだけでなく、さまざまな病気を治療するうえで他の薬では代用できないホルモン物質ではあるものの、使用法を誤ると重い副作用と身体依存性を引き起こす恐れがあります。身体依存性というのは、外部からステロイドを供給されることに体が慣れてしまうことです。この薬を2~3週間以上連用すると、依存性が生じるようになります。

 

まず治療のためにステロイド剤を使うと、血液中に十分な量のステロイドホルモンが存在するようになります。すると脳は副腎がステロイドホルモンをつくる必要はないとみなし、副腎に分泌指令を出さなくなります。つまりステロイド剤を使っている間、副腎はステロイドホルモンを作らないので、本来のステロイド生産能力が低下してしまいます。試用期間が長くなると副腎は次第に萎縮していきます。

 

こうなった時にステロイド剤を突然辞めると何が起こるでしょうか? 体内でステロイド枯渇状態が起こるので、体はホメオスタシス(恒常性)を保つことができなくなり、ストレスが与えられると低血糖を起こす恐れが出てきます。炎症があるときには、通常時より体内のステロイドの量が減っているので、炎症がかえって悪化することもあります。一般にリバウンドと呼ばれる現象です。

 

いったん低下した副腎の機能は、ステロイド剤の投与をやめてもすぐには回復しません。そこでステロイド剤を少しずつ減らしながら副腎の回復を待つことになります。非常に長期にわたってステロイド剤を使った場合、その量を減らし始めてから副腎が回復するまでに1年以上かかることもあります。

 

非常にすぐれた治療効果とやっかいな副作用が表裏をなすステロイド剤。風説に惑わされてむやみに怖がるのも愚かなら、その性質を知らずに無神経に使い続けてトラブルを引き起こすのも愚かしいということになります。

 

〈参考URL〉

知っておきたい「万能薬ステロイド」の重大リスク

高畑裕太容疑者が逮捕 女手ひとつで育てた母・淳子の苦悩

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九州(福岡、佐賀、熊本、宮崎、鹿児島)

 

どこの職場でもすばらしい人たちとの出会いがありました。

いい思い出です。九州と東北の自然はすばらしかったです。

特に宮崎、鹿児島は一生暮らしてもよいと思うほどでした。