ご無沙汰しております。すっかりケリがついて、後は厚労省が最終的な判断を示してグレーからホワイトになると思っていた、いわゆる無資格調剤の問題ですが、またまた状況はグレーに逆戻りですか?
日本という国は、医療も含めて「十年一日」ですね。何も話が前に進まず、沈没してしまうのでしょうか・・・。
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まだ、グジグジやってるの?って感じです。
ファーマライズホールディングスが5月11日に「深くお詫びする」とコメントを出しました。
同日、日本薬剤師会は全国の都道府県の薬剤師会に「報道内容が事実であるならば、薬局や薬剤師に対する信頼を著しく損なうものであり誠に遺憾だ」とする通知を送付。「無資格者による調剤や服薬指導が行われているとすれば、薬剤師の存在をも否定されることになる」として、会員に法令順守を周知するよう求めた。
翌日12日、塩崎恭久厚生労働相は閣議後の記者会見で「薬剤師でないとできないことを薬剤師以外がやったということで極めて遺憾なケースだ」と語った。同社に対しては「詳細な報告を求め、適切に対処したい」との方針を示した。
まず、この無資格調剤に関するニュースは僕のブログで過去発言してますので、以下3本チェックして下さい。
で、まあ非公式ながら、厚労省が薬剤師監督下の事務スタッフの調剤は認めたはずです。そしてここに来て、厚労省大臣の発言です。
いったい、この国はどうなってるんでしょうね。
ところで、ファーマーライズが謝罪のコメントを出したのは理解できます。
過去のブログの中で、上場企業は「君子危うきに近寄らず」と書きました。間違っていないことでも、ひとつ対応を読み違うとこういった感じで執拗にマスゴミの餌食にされやすいからです。
そして、実際餌食になったので、早々に謝罪をして火消しに走っているわけです。もちろん、内心忸怩たる思いでしょう。
僕が注目したのは、マスコミ、ファーマライズホールディングス、薬剤師会、厚生労働省、厚生労働大臣の発言時期です。
あまりに周到に発言がなされてませんかね?
左画像は3月2日にファーマライズホールディングスが社外に発表した、「一部報道に関するお知らせ」です。よって、この当たりでマスコミのターゲットになっていることがわかります。この時点ではファーマライズ側は無資格調剤は行っていないと発表してます。
PDFはココから入手できます。
で、まあ3月、4月と厚労省内部でも揉めに揉めたんでしょうね。
厚労省内部、医薬品総務局、日本薬剤師会など関係者の間でどう決着をつけるか水面下で関係者が集まって話し合いがあったと容易に予想がつきます。
実際はファーマライズホールディングスが厚生労働省に頭コツンとやられて、「公式に詫びをいれろ!」と言われたんだと思います。
以下、藤原ナオヤの創作劇場です。(なぜだか関西弁です)
「親分(厚生労働省幹部)。確かにウチはフライングしましたけど、薬剤師の監督下での事務スタッフの調剤は非公式にせよ昨年の11月に認められましたよね?」
「公式ちゃうから、記憶にないな~。しかも今回は混合調剤したやろ?あかんな。詫び入れろ!」
心の声(ほんま、非公式にせよ、余計な発言が外に漏れたな・・・。俺が定年までトラブル起こすなよ。現状維持 is the best way! )
「ですよね~、親分。仰る通りでございます。事務スタッフが混合なんかしたらあかんわ。ファーマライズ君、これからはピッキングもさしたらあかんで」
心の声(ファーマライズ、やめてくれるか~?事務スタッフが調剤できるようになったら薬剤師が困るねん。それでなくても薬剤師過剰気味やねんから・・・・)
「ウチは一部上場企業です。世間の目もウルサイですし、株主の手前問題を長引かせるわけにもいきません。仰せの通りにします。公式に詫びを入れて幕引きにします」
心の声(お前らとかかわるとロクなことないわ。もう自分の身は自分で守る)
以上、すべて藤原ナオヤの創作です。事実とは全く異なります。たぶん。
で、ここから実際の発言です。
5月11日 ファーマライズホールディングス 公式に謝罪
5 月11日 日本薬剤師会は全国の都道府県の薬剤師会に「報道内容が事実であるならば、薬局や薬剤師に対する信頼を著しく損なうものであり誠に遺憾だ」とす る通知を送付。「無資格者による調剤や服薬指導が行われているとすれば、薬剤師の存在をも否定されることになる」として、会員に法令順守を周知するよう求 めた。
5月12日 塩崎恭久厚生労働相は閣議後の記者会見で「薬剤師でないとできないことを薬剤師以外がやったということで極めて遺憾なケースだ」と語った。同社に対しては「詳細な報告を求め、適切に対処したい」との方針を示した。
また曖昧なままグレーゾーンで決着ですか?
こんな簡単なこともさっさと決められへんの?
本当は利害関係者がこの件に関して、裁判を起こせばいいんですよ。
そしたら「調剤」という言葉の定義も含めて法律的な見地から、いわゆる「調剤補助」がシロかクロかはっきりさせられるから・・・。