病院敷地内に調剤薬局を開設!?責任者出て来い!!

政府の規制改革会議は12日、病院などが出した処方箋に基づいて薬を出す薬局を病院と別の場所に置く「医薬分業」について議論を始めた。委員からは、患者が薬局まで移動しなければならない不便さを解消するため、薬局が病院から経営面で独立していれば、病院内に置くのが望ましいとの見直し論が相次いだ。

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え~、毎度毎度行き当たりばったりの医療政策に振り回されっぱなしですが、今回の議論はひどいですね。
議論が俎上に載せられるだけも不愉快です。「責任者出て来い!」と叫びたい。気分は人生幸朗師匠です。(古すぎたかな・・・)

と言うのは、今回の議論の発端になった規制緩和の理由が、「医療機関で受診後、薬局まで移動しなければならない不便さを解消しよう」と言うものだからです。
それなら、今までの医薬分業の方向性って何だったの?

この「医療機関で受診後、薬局まで移動しなければならない不便さを解消しよう」ということが議論の目的なら、議論するまでもなく院内処方でいいんじゃないでしょうかね~。
わざわざ病院内に別経営の調剤薬局を開設するなんてナンセンスですよ。
まあ、医薬分業を主導してきた厚生労働省はこの規制緩和に反対していますが・・・。
僕は別の理由でちょっとがっかりしてます。その理由は最後に述べます。

1、ルールをというか目的地を途中で変えられても・・・

今回の議論って、例えて言うなら、年末年始に「北海道にスキー旅行に行こう!」と旅行がはじまって、札幌空港に着いてから
「いや~、やっぱり冬に北海道は寒いわ・・・、マジありえねぇ~。スキーよりも暖かい沖縄に行ってダイビングしようよ!」と言い始めることに似ています。

そもそも旅行を企画したときに分かり切ったことじゃないですか。冬は寒いし、ましてや北海道は寒い。そしてそこでスキーするのはもっと寒いし疲れますよ、ということが。
まあ、予想外に寒いということがわかって、旅行の内容を微調整してスキーはやめて温泉でのんびりしようくらいまでならわかりますけどね。

札幌空港着いてから、「寒いから沖縄に行こう!」って言われても・・・。

ましてや、これ(医薬分業)って国の政策ですよね?しかも何十年もかけて周到に準備してこのザマですか・・・。

根本を議論をしているところが情けないです・・・。

僕はかなり長くこの業界にいるので、医薬分業の変遷をよく見てきていますし、世界的に見ても、先進国ではごく正当な方向に行ってると感じてます。

2、もしも病院敷地内薬局が認められたら

この議論が発端になって、病院敷地内薬局(以下、院内薬局)が認められたらどうなるか?

これはだいたい予想がつきますね。

基本的に開業医では院内に別経営の薬局を設置する場所はないでしょうから、実際問題、院内薬局はある程度の規模の病院で実現するはずです。
ただ、医院の敷地に余裕があれば個人開業医でも院内薬局の設置は可能になります。

現状、医院の隣に薬局をつくる土地や空きテナントがない場合は、医院の土地を分筆(分譲してもらうこと)してもらって名義を変えていますが、こういった作業も必要なくなりますね。

で、まあ当然別経営と言いながら、調剤薬局は完全に病院の子飼い的存在になるでしょうね。

病院経営者が別法人を作って、適当な役員人事を行って利益を還流する。

 役所は薬局経営法人の代表取締役や役員は病院経営とは関係がないかどうかチェックすると思いますが、名ばかり社長を据えて、株主に医者が所有する法人をかませてしまえば、もうチェックは無理だと思います。

自分で投げたボール(処方せん)を自分で受けるんですから、処方料と調剤薬局での技術料の二重取りが可能になります。お医者さんは一粒で二度美味しい。

あるいは、本当に病院と別経営の調剤薬局が運営したとしても、まず薬局誘致の入札で大きなお金が動くでしょうね。
あとはリベートの要求。
昔(と言ってもそれほど昔でもないですが)、某東証一部上場調剤薬局チェーンが上場する前に病院に未公開株の賄賂を渡したことが発覚して会社存亡の危機になったことがあります。

院内薬局だと病院側が常識外れの家賃を設定するとか十分有り得ます。坪1万円相場で20坪の賃貸が20万円のところ100万円の家賃を設定するとかですね。
これって形を変えたリベートですが、表向き通常の不動産賃貸契約になるんで、お咎めナシでしょうね。

ちょっと藤原は考えすぎなんじゃないの?っていう方もいらっしゃるかもしれません。
でも、今の医薬分業においても表沙汰にならないだけで結構リベートってあるんですよ。

僕の知ってる例ですと、薬局が高級外車をリース契約して医者が乗ってるケース。これ月50万円くらいリベート渡してるのと同じことです。
あと、医療法人経営の介護施設の担当薬局になるために、処方せん1枚につき50円医者に支払ってるケース(これはどういう手法で供与してるかまでは調査できませんでした。)
セコイケースだと、医院旅行や医院の忘年会、新年会などの費用負担。結構ザラにあります。

基本的に医薬分業しててもこのレベルです。
院内薬局が認められたらもう歯止めは効かないと思います。

それだったらシンプルに院内処方にした方がまだ、不正な利益供与や自分でキャッチボールするようなモラルハザードを起こさなくて済みます。

3、患者さんや社会としての損失やデメリットは?

これは、過去にコラムで書いたように、調剤薬局が医療機関と事実上の同一資本、あるいは子飼いになることによって、医療は再びブラックボックス化すると思います。
つまり構造的に腐敗しやすく、そこから派生する様々な弊害が後々露見することになるでしょう。

あと、院内薬局を認めるということは、これまで厚生労働省が推進してきた、かかりつけ薬局制度の終焉を意味します。
よって、Aという病院の薬はA´という調剤薬局で、Bという病院の薬はB´という薬局でもらうことになります。

組んでる医院の営業時間と同じ営業時間にして、他の時間帯は広域処方を受け付けない。そもそもA病院の処方せんを持って、B医院の中にあるB´調剤薬局には行きづらいでしょう。
調剤薬局側も組んでる病院以外の薬は在庫しないし、仮に広域処方が回ってきても調剤拒否しまくるでしょうね。経営効率上もそれが一番いいですから。そもそも現状国が推進している「かかりつけ薬局を持つスタイルの医薬分業」の大義名分はなくなるので、広域処方せんを受ける義理もないですしね。

4、僕が本当にがっかりしたこと。本気で規制緩和するならば。

患者さんが病院に行って、薬をもらうために移動するのが面倒くさい(でもたかだか歩いて1~2分くらいの距離ですよ)という理由で今回の規制改革会議で院内薬局の設置をわざわざ議論するなら、僕はもっと別に議論することがあると思います。

それは、患者さんが調剤薬局が離れていて不便と言うことより、もっと不便や不満に思っていることは「毎回同じ薬をもらうのに、また病院で診察を受けないといけないの?」ということです。

実際のところ「先生の診察も受けてないし、窓口で事務の人に前と一緒の薬が欲しいって言って処方せんもらっただけ」という人がほとんどです。
これで、処方せんをもらうためだけに病院に通う必要があるんでしょうか?
さらには、病院の領収書をチラッと見ると、医学管理料として225点が算定されてるじゃあ~りませんか?(苦笑)

これ、薬歴の未記載問題どころの話じゃないですよ。
片や薬歴は書かなかったけど、調剤、監査、投薬して41点(410円)算定。片や患者と顔も合わすことなく225点(2250円)算定?
儲かってしょうがないな~。

僕は本当に規制緩和を言うなら、まずリフィール処方を日本でも認めるべきだと思いますね。
それで、薬局である程度患者さんの健康状態を管理してしまう。
そこで異常が認められたら、処方元に再診を促す。
これで十分じゃないでしょうか?

 

医療機関から薬局まで移動するほんの数分を規制緩和で改善するよりも
もっと患者さんの不便さや不満は解消できますし、医療財政の削減にも大きく貢献できます。

まあ、お医者さんは絶対リフィール処方を認めないでしょうけどね。だってメシの種が減るもん。

規制改革会議の方たちは一度患者さんに聞いてみるといいですよ。
今から規制緩和するとしたら「クスリをもらう時、薬局まで移動しなくて済むようにするのと、クスリをもらうために毎回病院に行かなくてもよいのと、どちらがイイですか?」と(笑)

それで前者がいいと言われれば、僕の思考は相当ズレてると思うので商売替えします。


規制改革会議の参加者も、患者の本当のニーズや不満を炙り出せていないし、どこをイジれば大きく医療費が削減できるかも把握できていないところがイタイですね。
まあ、そのあたりを議題にしないのは確信犯かもですが・・・。
this is 日本ってところですね。 

このブログ記事の続編「規制改革会議・分業公開討論」もぜ読んで下さいね。


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どこの職場でもすばらしい人たちとの出会いがありました。

いい思い出です。九州と東北の自然はすばらしかったです。

特に宮崎、鹿児島は一生暮らしてもよいと思うほどでした。