今さらですが、薬歴未記載問題

薬歴未記載問題

え~。先日のくすりの福太郎の薬歴未記載問題のときに、ブログ記事を書こうと思ったのですが、こういった問題は必ず続発するんじゃないか?と思ってたところ案の定、イオン傘下のCFSホールディングスでも発覚しましたね。ということで重い腰を上げて記事にしたいと思います。

 

 

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まあ、他の薬剤師の方もこの一件に関しては数多くコメントを書かれていると思いますが、僕なりに色々この事件を軸にブログ記事にしたいと思います。

あ、実は僕、イオンでは短い間でしたがちょこっとお世話になったことがあります。
CFSではなかったですが、イオンモールの中にある調剤併設型ドラッグストアでした。かなり昔のお話で今はどうかわかりませんが、当時は手書き薬歴でした。でもきっちり薬歴書いてましたよ。未記載とかなかったですね~。


話、脱線しました。

1、コーポレートガバナンスの問題

先ほど僕が別のイオン系のお店で働いてたときは、きっちり薬歴を書いてましたよ、というお話をしましたが・・・・。

今回、問題になっている同じイオン系の「CFSコーポレーション」と元祖!?薬歴未記載問題の「くすりの福太郎」とについて少し解説を。

今、ドラッグストアって独立系の会社ってほとんどありません。看板は昔から馴染みのある会社でも実はかなりの会社が資本提携を受けています。あるいは完全に大手資本のグループ会社になってるか。

「くすりの福太郎」はツルハホールディングスの子会社。「CFSコーポレーション」はイオンの子会社です。

「CFSコーポレーション」は元々、ハックキミサワって呼ばれていて、関東では相当有名な会社だったんですよ。
それでもイオンの資本提携を受けなければ会社が生き残れないほどドラッグストアって競争が厳しい業態なんです。

僕はドラッグストアって飲食業と並んで、日本で一番存続させるのが難しい業態なんじゃないかと思ってます。
競争が激甚なんですよね。

で、何が言いたかったかというと、資本を注入している親会社はきっちりしていても、子会社やグループ会社まではうまく法令順守(コンプライアンス)の問題を管理・統括できていなかったんではないか・・・。
親会社としたら、事情はどうあれ自社のグループ会社からこういったコンプライアンス違反が出てくると自分自身の金看板にキズがつきますよね?
だから脇が甘かったとしか言い様がないですね。


今、大手調剤薬局チェーンでは、任意の店舗の任意の薬剤師が書いた薬歴を本社から遠隔でチェックできますからね。(恐いでしょう?)

もちろん、全数検索でどの店舗の、どの患者さんの薬歴が未記載で漏れがあることを調べるなんか朝飯前です。

本社のガチガチの管理下にあると思って下さい。

ここらが調剤専門の調剤薬局運営会社のガバナンスのすごいところです。


一方、ドラッグストア系調剤薬局チェーンは、一般の調剤薬局と違って出自(しゅつじ)が違います。

大衆薬がすごく儲かった時代があってビジネスが拡大してドラッグストア事業で成功、会社として力をつけた頃にたまたま医薬分業の波がやってきてその波に乗っかった感じです。
だからそもそものDNAが調剤薬局スタートの会社とは違うんですよ。

この薬歴問題は調剤併設型ドラッグストアでしか今のところ露見していませんよね。
だから僕たちのような調剤薬局運営企業とは社内カルチャーが違うんじゃないかと・・・。

あくまで僕の予想ですがこれからもどこか大きな親会社をバックにしたドラッグストア系調剤薬局で同様の薬歴未記載問題は出てくるんじゃないかと思ってます。

どうして、大きな親会社をバックにした会社で薬歴未記載問題が発覚すると思うか、ですか?


親会社はコンプライアンス(法令順守)にウルサイからこそ、子会社の不祥事を隠すことができずに詳(つまび)らかにするからです。


地場チェーンの調剤併設型調剤薬局単体なら、もし同様の問題が発覚しても内部で揉み消してしまうと思います。

2、ビジネスという観点から

僕は本来はきちんと患者さんにお薬の説明をして、諸々のチェックするには最低で1人15分くらいはかかると考えてます。
投薬だけで調剤や監査の時間は含まれていません。

でも、実際はそんなに時間かけられないですよね?
実際問題、ビジネスとして41点で何ができるか?
薬剤師の時給を2000円とすると、会社としては1時間5000円くらいの付加価値を出してもらわないといけません。
つまり41点=410円なら 約5分で投薬と薬歴書きの両方を完結させないといけない。
ちょっと新しい薬は追加されたり、吸入薬の指導するだけも5分くらいかかりますよね?

でも実際のところ投薬と薬歴書きを5分で済ませるのは物理的に無理なんです。

では、薬歴を書かずに41点の算定をやめればいいじゃないか?という意見が一般の人から出てくるかもしれませんね。
でも薬局の利益って年々減っていて処方せん1枚当たり1500円くらいしかないんですよ。
そこから41点(410円)ごっそりなくなったら、1100円くらい。
会社で言うと、純利益からごっそり27%減益になります。
今でも調剤薬局の経営はカツカツなのに、到底、経営的に耐えられる数字じゃないんです。

そもそも僕は薬局の中の仕事を細かく定義して、それを点数化するのは難しいと思うんです。
この当たりのお話は過去にブログ記事にした「2014年度診療報酬改定に思うこと(その2)」の中で述べてますので、参考にして下さい。

というのは、毎回同じ処方の患者さんに毎回同じこと聞いて、毎回同じ事を説明するのは合理的じゃないですよね?
逆に本当は説明だけで30分も40分も必要な患者さんに、経営的に割りに合わないからという理由で「ハイ、時間となりました」と5分で話を切り上げるわけにはいかないんです。

この細かく作業を定義して、名称をつけて点数配分をしていくのは実態に即していない制度だと思います。

そう言った理由から、僕は調剤薬局の基本料や薬歴などの基本部分はまるっと、調剤薬局基本利用料という形で頂くのが、理想と考えてます。

「そんな意見を言う不見識な薬剤師がいるなら、調剤薬局なんて全部潰して、医薬分業もやめて、院内処方に戻したら?」という方もいるかもしれませんね。


未だに「医薬分業は患者に何のメリットもない!!」と言う意見の方がいますが、僕の見解は過去ブログ記事「医薬分業してよかったか?」に示しました。
決して自分が薬剤師で調剤薬局を経営してるからとういうポジショントークじゃありませんよ。

やっぱり医薬分業が必要だったし、これからも必要なんです。
僕の過去のコラム(医薬分業してよかったのか?その1その2を参照して下さい)を読んで頂ければわかると思いますが、分業したからこそ調剤過誤や不正が表に見えて来るようになったんです。


コストアップどころか医療費の適正化に一役買っていると真面目に思ってます。医薬分業するまでの医療は完全にブラックボックスだったし、不正が横行してました。

医薬分業はコストアップしただけだ!という方は、「木を見て森を見ず」のような気がします。
例えば、「遠くのスーパーで卵が10個100円で売ってたので、タクシーで買いに行きました」的な(笑)
目先の卵は安く買えたけど、トータルでものすごく高くついてますよ~みたいな感じですね。

3、実際のところ薬歴ってどうよ?

調剤薬局を利用する方の不満で一番多いのが、「薬局で病院と同じことを聞かれる」ってことらしいですね。

確かに薬局でまた病院と同じこと聞かれたら鬱陶しいですよね~。

「それ聞いて、どうなるの?」みたいな・・・。
でも僕たち薬剤師もイチイチ患者さんに聞くの嫌なんですよ。
でも、聞かないと薬歴に何も書くことないから聞いてるんです。
まさに、薬歴を書くための問診・投薬になってますよね。本末転倒です。

患者さんも毎回DO処方なら、「???」と思いますよね。
正直、薬歴にどれだけ記載するかは薬剤師の判断でいいと思うんです。

個人的には必要なことがあればちょこっと書くくらいで十分とも思ってます。

それを役人がネチネチと指導しようとするから、説明もしていない内容を適当に書いたりするんですよ。

大手調剤薬局チェーンでは、上からの管理が厳し過ぎるからサービス残業や休日出勤までして薬歴書きをしていますよね。
薬歴記入の際に文章登録機能を使ったりしてね(苦笑)

僕がこの薬歴の問題で一番問題なのは処方せんに診断名が記載されていないことだと思うんです。(薬歴を書かないのは論外ですよ)

僕は本当は処方せんには、医師が下した疾患名を備考欄に記載すべきだと思うんです。
これがないから、僕たち薬剤師は手探りで患者さんに
「今日はどうされましたか~?」なんて、実に下らない、患者さんを不快にしてしまうオープンクエスチョンしか出来ないんです。

もし疾患名が処方せんに記載されてれば、余分な問診なんかすることなくもっと効率的な投薬ができます。
そもそも、薬歴の質を指導する前にこの点を改善すべきだと思いますね。
議論するのもおかしいほど、「なぜに今、処方せんには疾患名が記載されていないんだ?」と僕は思ってます。

薬剤師の皆さん思いません?

昨今、ジェネリック薬を国は推進していますが、先発と後発では適応症が異なることがしばしばあります。
でも疾患名がわからないから、厳密には後発品に変更できない場合もありますよね?
適応症なんて患者さんに聞いてもわからないですよ。医者も患者に「あなたのレセプト上の確定診断は○○です。」な~んて説明しないですもん。


そんな場合は医師に疑義照会して、「この患者さんの診断名はなんですか?」と聞かなくてはいけない。
あまりに非現実的だと思います。
それなら、処方せんに疾患名を記載した方がよっぽど手間なく、合理的です。てか、そもそも医薬分業する時に、そういう仕組みにしておこうよっ!!

「告知していないガンの場合はどうするんだ?」な~んて突っ込みはやめて下さいね。
それなら医科レセプトコードを記載すればいいですし、そもそも今時、薬の名前なんてネットで調べたらすぐに抗がん剤とかすぐにバレちゃいますから・・・。

それが嫌なら院内処方にしとけばいいんです。

まあ、薬歴未記載問題を軸に色んなことを気ままに書いてみました。あ~、真面目な薬剤師に怒られそうで恐い。


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今まで仕事で訪れた都道府県

 

東北地方(宮城県、福島県)

関東地方(東京、神奈川、千葉、埼玉)

中部地方(名古屋、三重)

北陸地方(福井)

近畿(大阪、兵庫、京都、滋賀、奈良、和歌山)

四国(高知、愛媛)

九州(福岡、佐賀、熊本、宮崎、鹿児島)

 

どこの職場でもすばらしい人たちとの出会いがありました。

いい思い出です。九州と東北の自然はすばらしかったです。

特に宮崎、鹿児島は一生暮らしてもよいと思うほどでした。