薬局経営者の皆さん!管理薬剤師の皆さん!そして、卸のMSさ~ん!さあ!ご一緒に「妥結率に係る報告書は全くの無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄っ!!」(笑)
いや~、今、やっと重い腰を上げて妥結率に係る報告書を書いてるんですが、これって全く意味ないですよね?
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一応、このブログ読んでるのは、薬剤師の方がほとんどだと思うのでクドクド説明しませんけど・・・。
要は「調剤薬局が薬を仕入れる際の納入価を早く決定しなさい。そしてそれを『お上』に報告しなさい。総購入金額の50%分の納入価を妥結できて無い場合は調剤基本料を減額します」
というものです。
う~ん、余計なお世話だよ!!
これまで、薬価の納入価って薬価改正があって相当時間が経ってから卸さんと妥結してました。薬価改正は現状2年に1回なんでヘタしたら、次の薬価改正直前まで引き伸ばして、ギリギリ妥結してほぼ2年分を一括して遡及値引き。それまでは暫定価格なるもので対応してました。
まあ、この業界独特の商習慣ですね。(たぶん)
で、まあ、この状況の何が不都合があるかって言うと・・・
毎年9月くらいに薬価調査があるんです。
次の薬価改正の際に、実際に納入されている納入価を参考に薬価を決める。調剤薬局に安く卸されてる薬なら、「じゃあ、次の薬価は安く設定しときますね」という具合になります。
これも実におかしな判断ですよね?
だって、卸さんなり、メーカーの企業努力によって安く医薬品を提供したら、「そんなに安くできるの?じゃあ、定価(薬価)はもう少し安くしても大丈夫だよね?」ってな具合ですから。
だから、メーカーは価格が値崩れするのを嫌います。
だから、卸に対する納入価を下げるのではなく、インセンティブなるもので補填しようとします。
納入価下げると次の薬価改正に響くから。でもある程度安くならないと売上げが伸びないから結局、薬価改正の後、半年後、一年後くらいに納入価が下がってきます。
それで、本題の「役人はなぜ妥結率にこだわるか?」に戻りますが、答えは『自分の思い通りにならないことが嫌い』だからです。ズバリ既得権益です。
表向きは「低い妥結率が薬価調査の妨げになり、引いては適正な薬価改正(薬価の低めの誘導⇒医療費抑制)を妨げるから」ですが、まず違いますね。
今、医療費増大についてのコラムを書こうと色々データを見てるんですが、問題はそこじゃないですよ。
最終的に調剤薬局も、上記の事情(いずれ値崩れする)があるので、ギリギリまで妥結を引き伸ばしてきたわけです。
ただ最近は本当に薬価差益ほぼゼロ時代ですので、引き伸ばしているのは、一部の中規模調剤チェーンと大手調剤薬局チェーンだけです。個人薬局や小さなチェーンで引き伸ばしをやってるとこはおそらくないと思います。待っても下がらないから・・。
まあ、この様に動機が不純で、全く意味のない政策なんですが、当然というか抜け穴があります。
すでに、僕も何社か情報をつかんでますが、各卸と締結する「価格妥結状況確認書」の締結後に、価格交渉を継続する密約が交わされてます。事実です。
こんなこと最初から十分予想できましたよね?
売上げ規模が大きな取引先から「一応、この書類押印したけど、あくまで役所に提出用だからね。次の薬価改正までじっくり交渉しましょう。もっと値引きしてもらうから!」
と言われれば、卸さんは「はい。そうしましょう」としか答えられないですもん。
そうすると、この政策というか無駄な作業というものはすべて無駄ということになります。蓋開けたら、日本中の薬局の価格妥結率が「100%でした~!!めでたし、めでたし。」になるんですから。(苦笑)
全くナンセンス。
そもそも、今回提出される書類のすべてをボンクラな役人がチェックすることなんて物理的に無理でしょ?
役人はいいですよね~。「遅れず、休まず、働かず」でお給料もらえますから。
でも考えてください。
この無駄な号令のために、卸のMSさんはサービス残業で書類作成して、薬局もあわてて納入価を取りまとめて、無駄な書類に押印して提出。で、最後は役所で精査もされず、埃かぶってゴミ箱行きですか・・・。
いや~、日本は平和だな~。