今回の調剤報酬改訂かなりハードル高いですね~・・・。後発品に関するところだけちょっと見てみましょう。
後発比率も55%と65%の2本立てで、55%にも達しない薬局が結構多いんじゃないですかね・・・。しかも、仮に55%、65%と達成したところで、たったの18点、22点です。
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実際に現場の薬剤師の方はわかると思いますが、後発品で55%を達成するのがどれくらい難しいか。しかも、現在後発品がない医薬品でも今後順次後発医薬品が発売されれば、その分も計算式の分母に組み込まれて行きますよね。
とうことは、常に後発比率の計算式も見直して行かなければなりません。計算式の分母も分子も常に変数なわけです。
次の改定を待たずにその間も計算式は変化し続けます。
そんな複雑な仕組みってありますかね?まあ、結局、今回も欠陥品ですね。
レセコン会社も常にバージョンアップで対応しないといけないですし、結局、その請求書は薬局へ回されます。
しかもこのハードルの高さと見返りの小ささと言ったら・・・。
医療業界の報酬改定を子供のアイススケート教室に喩えて言うなら、
コーチ(役人):「よし、調剤薬局!!お前、3回転半ジャンプ跳べ!」
調剤薬局くん:「え~!!そんなご無体な~。無理無理!!コ、コーチ、ちなみに跳んだらどうなるんですか?」
コーチ:「帰りにガム買ってやるよ」
調剤薬局くん:「・・・・」心の声(出来るか~!!ボケ!アホ!カス!)
こんな感じですね。
ちなみにこのアイススケート教室には、「開業医くん」も通っていています。「開業医くん」の家はすごくお金持ちで、政治力もあります。コーチもスケート教室のオーナー(政治家)から開業医くんには、「やさしくしてあげなさい」と重々言われています。
も う一人の生徒、「歯科医くん」はかつてすごく家が裕福だったんですが、今は見る影もありません。しかも「歯科医くん」のお父さんがオーナーに賄賂を渡して いたことが明るみになってから、ますますスケート教室内での風当たりが強く、ますますコーチも「歯科医くん」には辛く当たってました。今回はやっと歯科医 くんにも温情的な対応になった様ですね。
いつもながら、話が脱線しすぎました。
今日の本題、「本当に患者のためになる後発品の選び方」です。
まず、たくさんある後発品の中から皆さんはどの様にチョイスしてますか?
おそらく、皆さんが調剤薬局のオーナーでなければ、会社の方針に沿った後発医薬品を在庫して対応していると思います。
で、オーナーはどうやって後発品をチョイスするか?というと、
「そこそこ名前の通った製薬メーカーのもので、且つ薬価差益があり、且つ次の薬価改定でも薬価が残りそうなもの」
こんな感じでしょうか?
まあ、これはこれでOKだと思います。
そこそこ名前の通った製薬メーカーなら、社内のガバナンスもきっちりしているので、何か問題が発生したときの対応も期待できるし、生産ラインなんかもしょっちゅう変えることもないでしょう。
意外と一般的には無名の会社がOEMで先発メーカーの生産を請け負っているケースもあります。
さて、僕が後発医薬品を真面目に患者のために選ぶならこうします。
まず、近隣の開業医の中で「専門科目」を標榜している医院を探します。そして、その開業医の中でよく流行っている医院の門前薬局がチョイスした後発医薬品を調査します。それを「まんま」自分の薬局での後発採用薬とします。
まあ、だいたい何を言いたいかは勘のいい人ならわかると思います。
医師というのは、自分の専門の科目に関しては「うるさい」というか「こだわり」があるんです。診断にも自信があるし、処方する薬にも強いこだわりがあります。しかも開業医は変な後発医薬品に変更されて、評判を落とされるのを嫌がります。
門前薬局のオーナーとは事前にある程度の意思疎通があるはずなので、気に入らない後発医薬品に変更されてたら、クレームを入れるでしょう。
その医院の門前で採用になっているということは、少なくとも医師の治療成績を下げるものではないことの証拠でもあります。
そういった理由で、上記のようなチョイスの仕方が「本当に患者のためになる後発品の選び方」だと思います。
ところで「今日の治療薬」では、先発医薬品の下に表記されている後発医薬品の中で赤下線の引いてあるものがあります。
これはナショナルセンター(国立高度専門医療センター、国立病院機構)で採用されているものですので、これを選択基準にするのもいいかもですね。
まあ、僕個人的には「自分のお金がかかっている」専門の開業医が許容しているものをチョイスしますけどね。
まあ、もっと言えば、そんな面倒くさいことせずに納入価だけ見て決めますね。(笑)
かける手間に対する報酬点数がまったくお話にならないレベルなので。