「結局、医薬分業してよかったのか?」未だに世論(調剤薬局を目の仇にしてる人達と一部の患者)は「分業は必要なかった。医療費の無駄」とか、それに呼応するように薬剤師会側も「薬局にまだできることがあるんじゃないか?
世間に認めてもらうためにもっとがんばらないと!」みたいな卑屈なスタンスをしていると僕は感じています。
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僕は医薬分業政策はよかったと思っています。僕が分業してよかったと思う本当の理由は、最後に述べます。
誰も言っていないんで不思議なんですが・・・。
まずは分業のメリット・デメリットの一般論から。
僕がこの業界に20年くらいいて、一般論で言われている分業のメリットとデメリットって結局この2点に集約されるんじゃないですかね。
メリット(礼賛タイプ)
1、処方されている薬の内容、投与方法、投与量、薬の相互作用などについてチェックが行われることが期待できる。
デメリット(クレームタイプ)
1、診察を受けて、また薬局で薬もらうなんて二度手間、患者負担が増す。引いては医療費の無駄。
まずは、上記2点について書いてみたいと思います。
分業のメリット(礼賛)の方ですが、確かにこれは言えてると思います。特に病院の院内(きちんと薬剤師が投薬するスタイル)ならまだしも、開業医の院内投薬って普通のおばちゃん調剤して「ハイ、これ」みたいな状態がほとんどですから。しかも異常に過誤が多いし・・・。
満足に患者の質問に答えることすらできなかったんじゃないですかね・・。せいぜい不機嫌に「わからないことがあったら次回、先生に聞いてください」と言うのが関の山でした。
二度手間に関しては、物理的には確かに2度手間ですね。ただ薬を手にするまでに時間に関してはどうでしょうか?
今、院内で投薬してもらうよりも、院外でもらった方が最終的に薬が手に入る時間は早くなったんじゃないでしょうか?
これは、やはり「餅は餅屋」ということで、院内で中途半端に薬もらうよりも一旦外に出て薬局で薬もらった方が時間は早いんじゃないでしょうか?まあ、さすがに目薬1本くらいだとスピードで負けちゃうでしょうけど・・・。
感覚的には手間かかってると感じるかもしれませんが、例えて言うなら、「目的地に一般道で行くよりも、大回りしてでもいったん高速の入り口まで行って高速道路使った方が結局時間的には早く目的地に着く」みたいな感じですかね。
今まで誰もデータ収集して統計的に所要時間を解析してないので何とも言えませんが、僕の感覚的結論です。たぶん合ってると思います。
後、「患者負担が増す」これもありますね。処方発行元の医療機関だけだったのが、調剤薬局もサービス提供に加わったので当然、かかる患者負担は増えますね。
ただ、薬剤師を介在させているというメリットとかサービスとかホスピタリティという面を考慮すると、かなり安い負担増だと思いますけどね~。
今、仮にすべての医薬分業が逆戻りして、院内処方になったら患者さん、あまりのサービスの悪さにがっかりすると思いますよ。
一度テレビの画面が液晶になって、大きく綺麗になったら二度と小さなアナログブラウン管テレビには戻れないのと同じです。普段はもう慣れちゃって気が付かないだけです。
とまあ、こんな感じです。
それで本題の僕が思う、誰も言及してない医薬分業がよかった点ですが・・・。ちょっと長くなりました、次回に続く・・・・・・・