さて、いよいよ既存開業医で分業をしていないドクターに対する飛び込み営業ですね。
実は既存開業医で分業していないドクターの門前薬局をつくるのには大きなメリットがあります。
それは医院さんの患者さんの数が読めているので、薬局開業後の売り上げ予測が簡単にできることです。
これの何が一番大事かというと・・・・。
金融機関の融資がメチャメチャ引きやすくなります。
まあ、当然ですよね。確実に回収できる融資先なんですから。
初めて薬局をつくる皆さんに「既存開業医で分業していない医院」をおすすめする理由がこれです。
それでは本筋に戻りましょう。
まず、私の場合は兵庫県の開業医全体を把握するために「三星出版社のドクターマップ」を購入しました。MR経験者はよく知ってると思います。1万円くらいする高価な本ですが、ケチってはいけません。
自分のターゲットにした地域を買ってください。私個人的にはamazonが好きなのですが、なぜかこの本はアマゾンでは一部しか取り扱っていません。
また、ドクターマップの調査年度は毎年ではないので、一番新しいものを購入すればOKです。
で、あとは片っ端から調査ですよ。
飛び込み営業するのは、
1、既存開業医
2、隣に薬局がない
3、しかも医院のすぐそばに薬局をつくる場所(空テナントや土地が残っている) <ただし市街化調整区域・農地は難しい>
の3つを満たす医院です。
ですので、この条件を満たす医院を片っ端から探しました。
自慢じゃないですが、私、兵庫県の中央から南部の医院、全部調査しました。毎日、車で100kmも200kmも走るわけです。それも直線道路じゃなくて、地図とナビを頼りに道なき道を突き進んで行きました。
1日7時間くらい運転すると吐き気してきますよ。目はチカチカするし、霞んできます。あまりに長時間運転しすぎて、夜寝るときも神経が高ぶって寝付けなくなります。
当時はモテるため!?にスポーツタイプの車に乗っていたので、小回り利かないんですよ。
夕暮れ時に道に迷った挙句、前輪を溝にはめたときもありました。
すごい田舎でまわり田んぼだらけなんですよ。必死で民家を探して一番近所の家の方に助けてもらいました。
またある時は疲れている時にナビがおかしな道を指示するから、腹が立って「ウソつけ~っ!!やかましいわ~!!」と叫びながらリモコンをフロントガラスに叩きつけたら、バラバラに壊れて、壊れた破片を泣きそうになりながら拾い集めたこともありました。
まあ、そんなこんなで、条件を満たす医院さんがあったら、いよいよ飛び込みです。薬買ってくれるところに薬売りに行くMRの営業とはワケが違いますよ。 グロスのノルマも件数ノルマもガキのお使いレベルです。
言わばマクドナルドで「モスバーガーください!!」と注文するようなレベルです。はっきり言って医院の受付で自己紹介する時、足震えますよ。
でも半分くらいの医院さんではドクターに会ってもらえましたし、親切に対応して頂きました。中には完全に虫けら扱いを受けたところもありましたけどね。しかも受付のおばちゃんに・・・。いい勉強させて頂きました。 感謝です!!(笑)
話戻ります。
果たしてこの方法でうまくいくのだろうか?
もう兵庫県では分業してくれるドクターは見つかりそうにないので、和歌山県に引っ越そうかな~と不安に陥ってた時でした。
以前、飛び込みで営業かけた建築会社の社長さんルートで突然、携帯に連絡が来ました。
電話を頂いたその数時間後に関係者に会いに行き、その1週間後に開業を決断しました。
トントン拍子でしたよ。
では、いったい既存医院の飛び込み営業は効果があるのか?
という疑問ですが、私はそのお話がなくても最終的には開業にこぎつけたと確信しています。
実際、コラムで紹介した私のレクチャー受けて、唯一行動を起こして開業にこぎつけた薬剤師は、この飛び込み営業で開業を決めたんですよ。
彼の話では、飛び込みで営業したらドクターが
「ちょうど、分業しようと思ってたところなんだよね~」と言われたそうです。ウソみたいな本当の話です。
ね、皆さん。
まずは私がやったのと同じくらいの行動を起こして見ましょう。
まず99%独立して薬局つくることは可能だと思います。
行動が伴えば道は開けます。
最初の1軒目は自分が理想に描いていた薬局ではないかもしれません。
しかし、最初は仕方ないです。
いい物件なら既存の薬局が手を出しているでしょう。
また、紹介してくれる方も、そこそこ「おいしい物件」をどこの馬の骨かわからない皆さんに紹介するよりは、実績のある経営者に紹介した方が旨みもあるし、その方が紹介してコイツほんとに最後までケツ割らずにやってくれるのか!?とヒヤヒヤしなくて済みます。
ですからいいお話を頂いた時、経営していく上で赤字にならず勤めていたときより多くの収入が得られそうなら、話を進めるべきだと思います。
聞いたところでは、一度案件を蹴った薬剤師には二度と案件を持っていかないそうです。
実際に店舗を持つと、次の開業話はちょこちょこ出てきます。
その時に理想の薬局を目指せばよいでしょう。
ゼロに何をかけてもゼロのままです。
ですがイチになると、かけた数字の分だけチャンスは広がっていきます。
まずは皆さん!!ゼロをイチにすることから始めてください。
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