6年制薬剤師の出現は影響するのか?
最近、よく受ける相談ごとで一番多いのが、
「薬科大学がたくさんできて、薬剤師の数が増えてくるといよいよ薬剤師過剰時代に突入するんじゃないですか?」
です。
経営者の立場から言わせてもらうと、いつの時代も薬剤師は不足するだろうなあという見解です。
ではなぜ薬剤師がどんどん増えても薬剤師不足は続くと言えるのか?
それは、求人企業のニーズを満たす薬剤師は今も昔も未来もマーケットに供給不足だからです。
つまり、薬剤師免許を持ってるというだけの薬剤師がいくら増えても、マーケットの需給バランスに変化は現れてこないのです。
ですから、皆さんがきちんとした社会常識と能力を持った薬剤師である限り、必ず引く手あまたの状態は続きます。安心してください。
逆に、今まで単純に薬剤師の名義不足を補うため(頭数を揃える)だけの目的で採用されていた人はますます転職が難しくなります。
薬剤師の転職を椅子取りゲームに例えましょうか。
今、イスの数は100席。ゲームに参加する人は100人。イスを自力で奪い取る力のある人は60人(総数の60%)の状態です。
このゲームの特徴はイスは必ずすべて埋まらなければならないということです。
100席のうち、自力でイスに座れたのが60人。後の40席は仕方なく残り40人に座ってもらいました。
一応、誰もあぶれることなくイスに座っている状態ですね。
で、今後このゲームは参加者が増えて150人になります。
この中で自分でイスを奪い取れる力のある人は総数の60%で90人。
イスの数はさっきと同じ100席。
結果、能力のある方は無理なくイスに座ることができました。
残席10席。自力でイスに座る実力のない人が60人。
結果、残り10席を奪う競争率は6倍。
この構図をご理解いただけましたか?
ただ薬剤師の免許をもっているだけの方の行く末が・・・。
経営者としては、ほんとは残り10席も能力のある薬剤師に座ってもらいたいのです。
これが薬剤師過剰時代の薬剤師不足という意味です。
>>薬剤師過剰時代の薬剤師不足 その2へ
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