1、あまりに厳しく理不尽なことが多いため、メンタル的に病んでいく人が多い。離職率も高い。
何やかんやで薬剤師には甘い対応をする会社が多い調剤薬局業界ですが、超大手は厳しいです。
まずは仕事量が半端なく多いので、絶対に就業時間内には終わらない。
私は管理薬剤師をやっていましたので、通常業務に加えて本社からの提出物の要求がものすごく多い。しかも、朝メールで「〇〇について資料を揃えてください。提出期限は明日、18:00までに」みたいなのが来るわけですよ。しかも何種類もいっぺんに。
こりゃ参りましたよ。そんなのが、毎日のように来ます。
トホホな毎日でしたよ。
また下っ端薬剤師も仕事を山盛り振られるので、いっぱいいっぱいです。
で、みんな一緒に残業して薬歴入力。
大きな病院の前なので薬局自体は6時くらいに閉めますが、毎日8時、9時まで残業です。
でもって、残業時間も薬局ごとに全員分で月20時間とか決まってるわけです。なので、自分は全部サービス残業。後は下の子たちに適当に残業してよい時間数を割り振ってあげてました。それでももちろん全然足りないですよ。
月40時間くらい残業して、みんなほとんどサービス残業でしたね。
私はそれでも足らず、土日のうち1日は必ず出勤して仕事してました。
ほんとにみんな可哀相でした。自分が責任者だったので心痛みました。でも、どうしようもない。今では少し改善されてると思いますが、それでもこの体質は変わらないでしょうね。
あとは転勤ですが、容赦なく全国に異動があります。
女性でもです。私が管理薬剤師をしてた店は相当地方の店舗でしたが、関東圏からの転勤者がほとんどでした。すべて女性でしたね。
まあ、そんな状態ですので、みんな仕事のキツさも相まってピリピリしてます。みんな自分自身がいっぱいいっぱいですので、他人に優しくなれない状態ですね。すごく人間関係の揉め事も多いです。
管理職の人間は、仕事のプレッシャーと人間関係の火消しでこれまたいっぱいいっぱいです。
こういった状態ですので、ポジションが上に行くほどメンタル的に病んでいきます。で、そのプレッシャーに耐えられなくなると退職ということになります。
先日、後輩の女性で別の調剤薬局に転職した薬剤師と話すことがありました。
彼女曰く「今の仕事、楽勝ですね。あの時のしんどさと比べたら、毎日遊びに行ってるようなものです!!」
妙に納得してしまいました。
どうですか?皆さん。
まあそれでも、私は年限を決めてこういう厳しい環境に身をおくことをオススメします。
2、あまりに営利を追求する姿勢が強く、社員であることと薬剤師であることの板ばさみになってしまう。
これは調剤薬局と言えども営利企業なので仕方ないのですが、大手調剤チェーンはそれが極端な形で現れます。
何せ、上記のようにノルマが厳しく課せられてますので、薬剤師も必死です。ほぼ機械的に患者の状態聞いて、患者がこっちの話聞いてようがいまいが、必要なことを立て板に水状態で話まくる。
マクドナルドでハンバーガー買ったら
店員「店内でお召し上がりですか~?作り笑顔」
自分「はい」
店員「お飲み物は何になさいますか~?作り笑顔」
自分「え~っと。コ、コ」
店員「コーヒーですね。ポテトはいかがですか~?作り笑顔」
自分「・・・・・・・」
店員「はい、ありがとうございます。〇〇円でございます。最高の作り笑顔」
こんな状況ありますよね?
これの薬局バージョンと思ってください。
私も患者さんの話ほとんど聞いてませんでした。
頭の中では「え~っと薬歴に何書こうかな~、これとこれを算定して・・・・、手帳忘れたのか~・・・チッ、あ、そうだ、部長に頼まれた書類早く用意しないとな・・・・、あ、ついでに〇〇の有休の許可早く部長に許可とらないと・・・・」と考えながら、笑顔で決まりきった説明をペラペラ話してました。
投薬業務としては表面上は完結していましたが、中身はなかったですね。
しかし、このペースで投薬しないととても捌ききれない枚数の処方せんを受けてたんですよね。
患者さんにもっと時間をとって相談してあげられるといいんですけどね。
まあ、これはどの薬局も似たり寄ったりですかね。
今の調剤報酬ではどう考えても無理ですよね。
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