~薬剤師の誰もがいずれは選択しなければならない道~
前回、「もし調剤薬局という職種を選ぶのであれば、取るべき道は2つしかない」とお話しました。
その2つとは
1、大手調剤チェーンの経営幹部になる
2、独立して調剤薬局を経営する
です。
ではなぜこの2つしか選択肢がないのか?
ずっと現場で薬剤師をしていくという選択肢があるんじゃないのか?
と反論される方もいるでしょう。
でも反論される方も胸に手を当てて、心の声を聞いてください。
それは、「そうだよな~、そうは言ったものの正直不安だな~」という声が聞こえてきませんか?
私自身も現場の仕事が大好きです。
20代の頃は面白みを感じませんでしたが、最近は「あ~、患者さんと話ができて、微力でも役に立ててうれしいな~」と心底思います。
世の中にたくさん仕事ありますが、きれい事抜きに人の役に立てて、それを実感できる仕事って稀ですよ。
ありがたい話です。
話はそれましたが、ではなぜ一生現場で薬剤師として勤務することが難しいかということについて。
これはもし、自分が経営者だったら・・・・と想像できたらすぐにわかります。この業界は基本的に年功序列です。
したがって薬学部卒業してすぐの新人よりも年齢が55歳の薬剤師の方がお給料が高くなります。
仮に新卒の年収が350万円としましょうか。
一方、55歳の薬剤師の年収が700万円。
2倍の年収ですね。55歳の薬剤師は新卒の薬剤師の2倍仕事ができますかね?
例えば、2倍早く調剤できる、2倍早く監査できる、2倍早く投薬できる。
無理ですよね。
いやいや知識は相当なもんだよ。それこそ2倍どころか10倍はあるよ、という意見もあるかもしれません。
語弊がありましたね。
本当は付加価値で比較しないとダメですね。
つまり、新卒薬剤師に比べて55歳の薬剤師は2倍の付加価値(もちろんそれは2倍の利益につながらないと意味がありません)を会社に提供することができるでしょうか?
恐らく無理でしょうね。
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