研究開発職

研究開発職

国内中堅製薬メーカーで研究開発職に就いているHさんにインタビューさせて頂きました。Hさんは私の大学時代の友人です。

ではさっそく。

 

藤原ナオヤ(以下F):「まいど!!こんばんは。今日は忙しいところゴメンね。なかなか研究開発職に就いてる人がいなくて・・・。今日は楽しみにしてます。」

 

Hさん:「久しぶりですね。」

 

F:「じゃあ、まず研究開発職って一口に言うけど、結構広い範囲の仕事を指してるんだよね?具体的にHさんが担当してる仕事を教えてください。」

 

Hさん:「そうですね。僕が担当してるのは、基礎研究でシーズを探して非臨床試験に行く段階の少し前かな。CMC的なことをやっています。簡単に言うと、候補になる医薬品が剤形などを含めて理化学的に薬になるか?というところを担当しています。」

 

F:「なるほど・・・・、ってあまりピンと来ないなあ~。でもこれでいけそうだ!っていう候補薬ってそんなに多くないんじゃないですか?だとしたら、理化学的に薬になるかどうかって作業はすぐになくなってしまうような・・・。」

 

Hさん:「いや、毎日ものすごい数の候補薬の検討をしてますよ。」

 

F:「そうなんだ~。その段階ではかなりの候補薬があるんですね。でも今はコンピュータの性能が上がってるので、スーパーコンピュータなんかで、CMCの仕事も出来るんじゃないですか?」

 

Hさん:「おっしゃるとおり、コンピュータを駆使して理論的な検証できますよ。in vitro(試験管内)って言葉、学生時代に習ったよね?今はin silico(コンピュータの演算で)って言葉があります。でも今はまだまだ人間の仕事ですよ。」

 

F:「in silicoですか・・・。初めて聞きました。ではHさんの普段の仕事を教えてください」

 

Hさん:「現在の僕の仕事は部下をマネージメントして、部署全体の研究成果を効率化、最大化させることです。」

 

F:「管理職なんですね?」

 

Hさん:「そうです。」

 

F:「具体的にはどれくらいの人数の研究員を束ねているんですか?」

 

Hさん:「ウチの部署は20名程度ですね。」

 

F:「かなり偉くなっちゃいましたね~。今の仕事は忙しいですか?」

 

Hさん:「忙しいですね。まあ自分は管理職なので残業しても残業代も付かないですけど、納得できる仕事をするためにかなりの残業はします。ただ今やってる仕事が好きなので苦にならないですよ。」

 

F:「なるほど。このインタビューのセッティングを行う際にメールしましたけど、返事が確か夜11時くらいでまだ仕事中だったもんね。ちなみに差し支えなければ年収ってどれくらいですか?」

 

Hさん:「うちは中堅製薬メーカーだからそんなに高給取りじゃないですよ。年収で1000万円切るくらいじゃないかな・・・」

 

F:「仕事の拘束時間を考えると安いかもしれませんね。では話題をガラっと変えて、研究職になるにはどうしたらよいかについて話を聞いてみたいと思います。まず、Hさんが今の会社に就職した経緯を教えてください。」

 

Hさん:「修士課程の時、お世話になってた研究室の先生の紹介で今の会社に就職しました。」

 

F:「かなり仕事のプレッシャーは大きいと思いますが、今の会社に入社して満足ですか」

 

Hさん:「うちは大手と違って、アットホームな雰囲気が残っています。いい環境で仕事をさせてもらっていると思います。満足してます。」

 

F:「ところで、Hさんの最終学歴は何ですか?」

 

Hさん:「博士です。修士過程を終えて就職して、論文を提出して博士を取得しました。いわゆる論ドクですね。あと経営の勉強も少ししました。」

 

F:「すごいですね。論ドクって結構ハードル高いみたいですね。薬学部卒業なのに経営の勉強もしてるんですか・・」 

 

Hさん:「研究職はどれだけ昇進しても研究所の所長で上がりです。結局は研究という枠の範囲の仕事です。しかし私は研究職という職域に縛られず会社組織全体の仕事を見渡す仕事もしてみたかったんです。ですから他の部署への異動も見据えて経営の勉強をしました。」

 

F:「ところで僕は常々、大手製薬メーカーの研究職に就くには東大か京大の博士課程まで取らないと厳しいと言ってるんですが、このあたりはどうでしょうか?」

 

Hさん:「僕が入社した頃、中堅製薬メーカーでは私立の修士課程でも研究職として入社できました。実は今、僕は研究職の採用にも携わっているのですが、最近の採用実績では最低でも国立大学の修士課程卒ですね。大手製薬メーカーではさらに条件は厳しいので、その見解もまんざら誤りではありません。年々ハードルは上がっていると思います。」

 

F:「では、入社する学生で薬学部卒業生と理学部卒業生ではどちらが多いですか?」

 

Hさん:「うちの会社では薬学部の方が多いですね。医学部で修士を取った人間もいます。」

 

F:「なるほど。今、薬学部は4年制と6年制に分かれてしまったので、研究職を目指す薬学部生は4年制の方なんですが、何かアドバイスはありますか?」

 

Hさん:「まず学歴という面では・・・。最低国立大学の修士を取る。後はひたすら勉強ですね。今言ったことと少し矛盾するのですが、実は僕は採用の時に入社テストの点数しか見ていません。出身大学を判定基準にしていません。合格者の出身校を見るとたまたま国立大学だったというだけです。ですので、私立大学出身でもしっかり勉強すれば研究職になれるとは思います。

ただし、なんやかんやで国立大学出身者は優秀です。

あと抽象的な表現になりますが、何事も自分の頭で考えるクセをつけることが大事です。誰かが言ったからそう思うとかではなく、自分自身のぶれない軸を持つことが大事です。研究職は知的にハードな仕事ですが、面白みのある仕事ですので、研究職を目指す方はしっかり勉強してがんばってください。」

 

F:「今日はどうもありがとうございました。」

 

製薬メーカーの研究開発職は、薬学部を目指した皆さんなら一度は憧れた仕事ではないでしょうか?

一度は病気で苦しんでいる人を救える新薬を開発したい!と思ったことでしょう。

仕事の内容としては「基礎研究」と「非臨床開発」の部分が研究開発に当たります。

基礎研究で新薬の元になる新しい物質を探す。創薬ですね。

で、次の非臨床試験の段階で有効性を確認してみていくつかの開発物から選別を行う。有効性の次は安全性と薬物動態の確認ですね。

かなり端折りましたが、これが研究開発職の仕事です。世間一般で言われる、『研究職』と呼ばれる仕事ですね。

ただこの研究開発職につくのは至難の業ですよ。

一応職種として紹介していますが、転職で研究開発職につけるか?というと全くもって無理です。薬剤師の仕事というより、分子生物学や医学、薬理学、有機化学、サイエンステクノロジーに精通した人が就く仕事だと思ってください。

前職が研究開発の方は別の企業へ研究開発職として転職をすることも可能ですが、概ねヘッドハンティングなどが主流です。

ではどうすれば研究開発職につけるか?というと、新卒の場合は東大や京大の博士課程まで行った優秀な方に門戸が開かれると思った方がいいですね。コラム「薬剤師にとって出身大学は重要か?」で学歴ロンダリングに少しふれましたが、学歴がすべてです。

また内資メーカーはまだしも、外資系メーカーはR&Dを世界レベルで分散させていて、米国を除けばインドや中国へのR&D拠点の設置が主流です。これは研究開発職に必要な優秀な理系人材の獲得がインドや中国で獲得しやすいことが理由です。

世界にはほんとに優秀な方がたくさんいるので、ちょっとやそっとで研究開発職に就くことは難しいです。

 

←シェアボタンを押して頂けると幸いです!!


 

         ▲ページの一番上に戻る

薬剤師の求人失敗しない就職・転職のコツTOP

メルマガ登録

都道府県別の新着薬剤師求人情報を週2回配信中!!サイトには書けない裏情報もコッソリ配信します。新着求人がない場合は配信されません。

薬剤師転職相談室 藤原ナオヤに聞いてみよう!

新コーナー!!「薬剤師転職相談室」です。皆さんからの転職相談待ってます。

「いいね!」、「シェアボタン」を押して頂けると励みになります!(何か押しといて~・笑)

↓↓↓↓

藤原ナオヤ

名前:藤原 ナオヤ

プロフィール詳細はコチラ

藤原ナオヤfcaebookページ

薬剤師求人サイト総合ランキング

第1位

ファルマスタッフ

ファルマスタッフ

第2位

アプロドットコム

アプロドットコム

第3位

マイナビ薬剤師

マイナビ薬剤師

派遣薬剤師

第1位

ファルマスタッフ

ファルマスタッフ

派遣薬剤師

派遣薬剤師
薬剤師派遣会社評価ランキング

派遣薬剤師を目指す皆さ

んのために薬剤師派遣会

社の評価に特化したサイト

を作りました。 

▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲

皆さんに伝えたいこと

薬剤師の転職サイトはたくさんあります。そしてgoogleやyahooで検索すれば薬剤師転職サイトのランキングサイトもたくさんあります。でも何だかどれも似たり寄ったりでウソ臭くないですか?いいことばっかり書いて。あの人達はどういう根拠でオススメしてるんでしょうか?このサイトはあくまで藤原ナオヤの独断と偏見で評価しています。しかし自分の転職経験や調剤薬局オーナーだからこそ得られる情報、自分で転職経験者をインタビューした情報を統合してランキングしています。ですので皆さんが気になるマイナス評価もしっかり書いています。じっくり検討してくださいね。

重要!!

今まで仕事で訪れた都道府県

 

東北地方(宮城県、福島県)

関東地方(東京、神奈川、千葉、埼玉)

中部地方(名古屋、三重)

北陸地方(福井)

近畿(大阪、兵庫、京都、滋賀、奈良、和歌山)

四国(高知、愛媛)

九州(福岡、佐賀、熊本、宮崎、鹿児島)

 

どこの職場でもすばらしい人たちとの出会いがありました。

いい思い出です。九州と東北の自然はすばらしかったです。

特に宮崎、鹿児島は一生暮らしてもよいと思うほどでした。