今回はMRから調剤薬局に転職されたTさん(男性)にお話を伺いました。それではさっそくTさんに登場して頂きます。
藤原ナオヤ(以下F):「Tさん。こんにちは。今日はどうぞよろしくお願い致します。まずは、Tさんの簡単な略歴からお願いします。」
Tさん:「はい。私は現在43歳です。国立大学の薬学部を卒業後、大手内資系製薬メーカーに就職しました。その後ずっとMRとしてずっと勤務していました。昨年、その会社を退職して調剤薬局へ転職しました。」
F:「Tさんの年齢で大手製薬メーカーのMRですと、おそらく年収は1000万円を超えていたのではないかと思うのですが、よく転職を決意されましたね。」
Tさん:「そうですね。転職を考えた理由はいくつかあるのですが、まずは転勤の多い生活に疲れたこと。私の場合は社内での出世もなさそうでしたので、定年までMRを続けるのは無理だと思ったこと。あとはせっかく薬剤師の資格をもっているのにこれまで全く医療に携われなかった後悔のようなものもありました。もちろん、年収が下がるのは覚悟の上でした。」
F:「なるほど。製薬メーカーなど企業に勤務されている薬剤師に方にお話を伺うと、多くの方が薬剤師としての仕事をしてこなかったことに対する、一抹の後悔のようなものを挙げられますね。」
Tさん:「MRも広い意味では、医療に貢献していると思います。ただ実感できるものがないんですよね。予算達成に追われる毎日でした。」
F:「まあ、数字がすべての世界ですもんね。それでは、まずMRをしていてどのようなアプローチで調剤薬局に転職されたんですか?」
Tさん:「私は病院担当のMRでしたので、薬剤部にもちょこちょこ顔を出していました。それで懇意にしている薬剤部長の先生に転職を考えていることをお話したら、調剤薬局に転職したらよいのではないか?とアドバイスを頂きました。それで、その先生にいくつか転職会社を紹介して頂いて、3社くらいに登録してみました。」
F:「なるほど。どの薬剤師転職サイトですか?」
Tさん:「はっきり覚えていないのですが、最終的に今の職場を紹介してもらったのはリクルートです。他はちょっと思い出せないんですよ・・。他の会社もよかったんですが、リクルートの人と話が合ったのでリクルート紹介のところが選択肢の中心になりました。」
F:「それで、どんな感じでお話は進んでいったんですか?」
Tさん:「私はその当時単身赴任で北陸を回っていました。それで、家族は横浜に残していましたので、担当者に横浜の通勤圏で調剤薬局を紹介して欲しいと伝えました。それで横浜に帰るときに面接も一緒にお願いしたいと・・・。」
F:「どれくらいの案件を紹介してくれましたか?」
Tさん:「かなり多かったと記憶しています。ただ、家族のこともあるので後から条件を絞り込んでチェーン薬局にしてもらいました。それでも4~5社程度はあったと思います。」
F:「今の会社を選んだ理由は何ですか?」
Tさん:「現場の仕事だけではなく、折を見て管理部門に登用したいというお誘いを受けたので決めました。」
F:「差し支えなければ、年収はいくらで決まったのでしょうか?」
Tさん:「手当て込みで700万円です。」
F:「いい数字ですね。さすがに製薬企業の年収には遠く及びませんが、よい条件だと思います。それで転職されて今の職場に満足されていますか?」
Tさん:「今の会社に満足しているかと聞かれるととても難しい。企業と比べると福利厚生が貧弱ですね。ただ贅沢は言ってられないので。今の会社で定年までがんばりますよ。」
F:「まあ、製薬企業はたくさんある業種の中でも福利厚生に厚い業種ですからね。それでは最後に今後転職を考えている薬剤師の方に何かアドバイスを。」
Tさん:「お金だけで職場や職種を選ばず、やりがいを感じられる職場を選んで欲しい。やりがいを感じられる職場を選択するのが将来的には最も賢明な判断になる思います。」
F:「今日はどうもありがとうございました。」
Tさん:「ありがとうございました。」
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